危険物施設 保守管理

危険物施設 保守管理

危険物施設では保守管理が最も重要な使命となります。

テクノネットでは、定期点検や各種メンテナンスを通じ、テクノネットの専門技術者チームが、お客様の危険物施設の保守管理会社として安心安全をお届けします。さらに、テクノネットの専任ソリューションプランナーが、土壌汚染等の事故リスクに対する回避プランを作成し、個々のお客様の施設ごとに、最適なリスク回避プログラムを計画的に進め、将来の安心安全に貢献します。

専門技術者チームによる保守管理

地下タンク漏洩検査

地下タンク及び埋設配管の漏洩検査は消防法により定期検査として義務付けされています。(消防法14条3の2)

昭和63年 消防法改正
地下タンク定期点検(1年に1回以上)の法的義務付けになりました。

平成16年 消防法改正
地下タンク定期点検に液相部の漏洩検査が追加され、さらに精密な検査が義務付けになりました。
地下タンク及び埋設配管の定期検査の時期
  • 地下タンク定期点検(1年に1回以上)の法的義務付けになりました。
  • 但し、埋設後15年未満の地下タンク及び埋設配管は、3年に1回以上の検査に延長できます。
検査の理由
  • 消防法による義務付け。
  • タンク及び配管の老朽化による漏洩事故や土壌汚染を早期発見により大きな事故を未然に防ぐ
  • 施設の状況を技術者のプロの目で確認し、危険な箇所のメンテナンス提案による事故予防対策。
豊富な経験による技術力

テクノネットは全国危険物安全協会の認定する地下タンク等点検事業者に、愛知県初の認定事業者【認定番号 地(5)第23001号】として登録されました。
以来20年以上に渡って、地下タンク漏洩検査の第一人者として業界最多の検査実績を誇ります。
この検査実績の長い歴史とその豊富な経験により、あらゆる漏洩検知の実績があります。
この漏洩検知の実績こそが、あらゆる角度からの検査手法や検査データを読み取る力となり、検査技術力及びその判断力となっています。

地下タンク検査実績
月間200基以上‼ 年間2,000基以上‼
技術者育成プログラム

テクノネットでは技術向上のため、検査技術者育成に注力を惜しまず、常に最高の精度の検査技術を提供しています。
弊社名古屋支店には、あらゆる漏洩を再現できる模擬地下タンク施設が設置されています。この施設で、検査技術講習や定期的なテクニカル試験を実施し、検査精度向上を目指しています。

  1. 技術講習及び検査実習:新人教育 400時間
  2. 全国危険物安全協会地下タンク技術者初回講習:14時間(2日間)
  3. 考課測定試験:合格点以上でアシスタントエンジニアへの認定
  4. 模擬地下タンクでのテクニカル試験:合格点以上でサービスエンジニア認定
  5. 全国危険物安全協会地下タンク技術者定期講習:6時間(1日間)
  6. 実績及びテクニカル試験:合格点以上でチーフサービスエンジニア認定
社内技術講習
模擬地下タンク施設テクニカル試験

テクニカルサービス部のスタッフは、全員この技術者育成プログラムをステップアップし修了した者たちでチーム編成されています。

テクノネットの検査業務

東海地区では業界最多の検査実績をもつ当社の検査スタッフが、豊富な経験をもとに最新・最速な検査機器による気密漏洩検査を業界最低価格で適格に実施いたします。

  • 微減圧検査・微加圧検査・加圧検査・減圧検査
  • 振動加速度測定検査・磁歪式液面変位測定検査
  • 移動タンク(タンクローリー)気密検査
  • 鋼板厚測定検査・ガス濃度検知測定検査
  • ノルマルヘキサン抽出油分濃度検査
  • TPH油分分析検査
  • 土壌汚染分析調査
移動タンク気密検査
鋼板厚測定検査

地下タンク清掃

タンク清掃は、地下タンクの寿命を延ばす大変有効な低コストメンテナンスです。
タンク内面は防食処理の無い鉄の壁で、結露により錆び放題となっています。
その錆がタンク内部に落下して水分と油分と汚泥と混ざりスラッジとなります。この粗い砂状のスラッジがタンク底部に砂丘のように堆積しています。
このスラッジを溜めたままにしておくと、タンク底部にたまった水分と結合し、さらにスラッジの酸化が進み、タンク底壁をも酸化させ、タンク底壁にかさぶた状やクレーター状の腐食劣化を促進させます。
スラッジはタンク本体を傷めるだけでなく、計量機を詰まらせるなどの故障の原因となり、計量機のフィルターに穴を開けお客様に販売してしまうと、エンジントラブルなど大きな損害賠償の原因となります。
老朽化した地下タンクの漏洩事故は毎年増加傾向にあり、施設所有者は常に土壌汚染による大きな被害を危惧されている状況です。この地下タンク老朽化の最も大きな要因のひとつとして挙げられるのが【地下タンクの内部腐食】であり、その原因はタンク内部のスラッジや汚泥や水分の酸化作用です。この酸化作用による地下タンクの老朽化は、酸化により生産されるスラッジがさらに酸化を促進するため、老朽化の進行速度は日々加速し続けている状況で、毎年漏洩リスクは増すばかりです。

スラッジ被害 被害内容
タンク本体 スラッジの酸化作用によるタンク底部の腐食劣化、タンク漏洩事故
計量機 フィルターやドレンの目詰まりによる流量減少、ポンプや流量計の故障
お客様 不良油販売による信用低下、漏洩事故による土壌汚染被害
給油取扱所 スラッジや汚泥の混入した汚れた燃料油によるエンジントラブル被害

このスラッジやタンク内混入水をタンク清掃で取り除いてやることで、タンク寿命や計量機寿命を大きく伸ばし、さらに、排出されるスラッジの量や形状から、地下タンク内部の鋼板減肉状況や劣化状況を確認することが出来ます。

タンク清掃の方法は大きく分けて、2つの方法があります。

循環式清掃

タンク上部に人が侵入できるマンホールが無い場合、タンク上部配管からパイプをタンク内部に挿入し、タンク底部のスラッジや水分を燃料油ごと吸上げ、専用の分離層やフィルターを通してろ過し、タンク内へ戻します。
コストが低く経済的ですが、スラッジを完全に取り除くことは出来ません。
テクノネットでは、地下タンクの老朽化防止対策としてトルネード循環式清掃装置を完成させました

毎年~3年毎の定期的なタンク清掃が地下タンクの老朽化防止対策として有効です。

侵入式清掃

タンク上部に人が侵入できるマンホールがある場合、極力残油を減らした上でタンク本体マンホールを開口し、残油を抜き取り産廃処理します。
そして、タンク清掃員がタンク内部へ侵入し、高圧洗浄機を使用してタンク内部を洗浄し、ふき取り仕上げまで実施します。

スラッジ分析

スラッジ分析による老朽化の判断基準
スラッジの大きさ スラッジの量が10ℓ未満 スラッジの量が20ℓ未満 スラッジの量が20ℓ以上
10㎜未満 漏洩の恐れが低い 漏洩の恐れが低い 減肉の恐れがある
20㎜未満 漏洩の恐れが低い 減肉の恐れがある 腐食の恐れが高い
20㎜以上 減肉の恐れがある 腐食の恐れが高い 腐食の恐れが特に高い

計量器流量検定

ガソリンスタンド等の燃料油計量器は、計量法により7年毎の流量検定が義務つけられています。
計量機流量検定による精度の保持は、信用や社会的責任や法遵守の観点だけでなく、販売店の利益を守るという意味もあります。全国の各販売店では、燃料の販売利益が薄利の中、油外利益の拡大や社内コスト削減による利益の確保を真剣に取り組んでいます。
そのような努力の中で、毎日の計量機による販売で、燃料油のロスがわずかでもあれば、大きな損害となってしまいます。計量機流量計の狂いが計量法で認められている0.4%だとしても、月間販売量が300klの販売店では、年間14,400リットルをロスしていることになります。ガソリンの販売額に直せば、原油高の時代では年150万円のロスとなります。
このような意味で毎年の計量機流量検定を実施している販売店も少なくありません。

タンクローリー気密検査

移動中の漏洩による道路上での事故は、大変大きな被害となります。
首都高速でのタンクローリー炎上事故も目に新しいニュースですが、危険物を大量に積載している車両ですから、しっかりした検査を実施し、必要なメンテナンスの提案から実施まで確実に対応させていただきます。

移動タンク貯蔵所(タンクローリー)は、消防法により定期検査が義務付けられています。

検査内容
  • 窒素による20kPa加圧試験
  • 安全装置圧力試験(ローリーのタンク内は空の状態であること)
検査期限

5年に1回以上の定期気密試験が必要です。
底弁やマンホールパッキンだけではなく、溶接箇所や配管バルブなど漏洩の起こりうる箇所は大変多く、圧力を掛けることで、微細な漏洩を検知し、漏洩事故を未然に防ぎます。

緊急時スクランブル対応

危険物施設でのトラブルは、緊急性を要する場合が少なくはありません。
【危険物の在庫が合わない!】【燃料が給油できない!】【検知管から油が出た!】【大きな地震直後の稼働前点検】などなど、緊急対応は常に起こります。
テクノネットでは、この緊急対応について、当社のメンテナンスプログラム【アシスト】加入のお客様を優先的にスクランブル対応させて頂いております。【アシスト】には日頃の保守点検だけでは無く、緊急時の対応も含んでサポートさせて頂いておりますので、ぜひご加入をお勧めいたします。

各種定期点検の時限データ管理

地下タンクやタンクローリーや計量器など、消防法や計量法に関わる定期点検の期限がそれぞれバラバラになっているため、それぞれの時限管理は大変厄介なものです。
ましてや複数店舗を運営する企業では、個々の時限管理は人的コストが無駄にかかる状況を招きます。 但し、時限管理を忘れれば法令違反となり慌てて改善しなければなりません。
テクノネットでは、お客様施設の施設管理会社として、すべての危険物施設設備の時限管理を無償で実施しています。
煩わしい時限管理に時間を取られるより、テクノネットに任せて頂ければ、事前に検査検定のアナウンスと日程調整を計画的に実施し、慌てることなく法令順守を実行できます。

施設メンテナンスによる保守管理プログラム【アシスト】の提案

5施設以上の場合は施設保守管理プログラム【アシストシリーズ】

面倒な定期点検の時限管理や消防対応などは、すべて専門管理会社のテクノネットにお任せ。

  • 毎回手間な複数施設の定期点検やメンテナンスを、危険物専門管理会社にまとめて点検管理させることで、社内の雑多な業務をアウトソーシング。
  • 継続した点検データを累積することで、流出事故を未然に防ぐことができる。
  • 専門家にお任せで安心安全を提供。
  • 地下タンク及びタンクローリー気密検査の蓄積
  • 循環浄化清掃&スラッジ分析
  • 計量機流用検定
  • 時限管理及びデータ一括管理
  • 所轄消防対応・流出事故時の各行政対応
  • 緊急時及び災害時優先対応
  • ライニング工事・解体工事・土壌汚染対策等のプレミアム会員価格にてご提供。

施設老朽化対策への事故未然防止プラン作成

地下タンクや配管など、老朽化による土壌汚染のリスクの高い設備は、事故未然防止の為には老朽化への計画的な対策が重要です。
危険物の流出事故を起こしてしまってからでは、その土壌汚染対策費は数億円もかかる場合が多く、その突然の大きな負担は会社の経営も揺るがす状況となる大きな脅威です。
テクノネットでは、脅威の事故を未然に防止できる老朽化対策を万全にするプランを提案し、多くの大手企業から個人店の施設まで、事故を未然防止することに貢献しています。
まずは計画的に少しずつ未然防止プランを始めることで、大きな将来のリスクを回避することができます。 まずは現状把握から始めましょう。

テクノネットの事故未然防止プラン

助成金によるLED照明へのコスト低減プラン

LED電球、LED照明には、環境保護やコスト削減だけでなく、発熱が少ない、有害物質を含まない、虫が寄りにくいなど従来の照明にはないLEDならではのメリットが数多くあります。水銀灯タイプのLED照明の場合、既存の灯具、反射笠に取付けられますので、安価での交換が可能となりました。当社取扱いのLED照明は、大きさ、形、反射角など設置場所に合わせたオリジナル製品のご提案も可能です。LED照明の導入には、官公庁や独立法人が公募する助成金(補助金)を受ける事ができる場合があります。助成金(補助金)の利用につきましては、各助成(補助)事業ごとに募集期間や要項が異なりますので、是非テクノネットまでご相談下さい。

欠減時のリスク回避検査及び対策提案

専門技術者チームによる保守管理
  1. 地下タンク漏洩検査
  2. 地下タンク循環浄化清掃
  3. スラッジ分析
  4. 計量機流量検定
  5. タンクローリー気密検査
  6. 緊急時スクランブル対応
専任ソリューションプランナーによる提案
  1. 各種定期点検の時限データ管理
  2. 施設メンテナンスによる保守管理プログラム【アシスト】の提案
  3. 施設老朽化対策への事故未然防止プラン作成
  4. 助成金によるLED照明へのコスト低減プラン
  5. 欠減時のリスク回避検査及び対策提案